はてな君
不動産鑑定評価基準?
いずみん
不動産を適正な価格で取引するために設けられた基準だよ
不動産の価格は一物一価の法則が当てはまりにくく、適正な価格を見つけるのが難しいですよね。
そこで登場するのが、不動産鑑定評価基準です。
この基準は、地価公示法隔年で宅建試験で出題される論点です。
不動産の価格がどのように決まるのか、その仕組みを理解することで
試験対策はもとより、不動産取引の理解も深まります。
今回はいずみんが【不動産鑑定基準】をわかりやすく説明します。
宅建独学勉強| #不動産鑑定評価基準とはを フクナビ宅建が解説!
はてな君
不動産鑑定基準てなんのためにあるの?
いずみん
不動産取引って高額にもなるし
それにはどの価格が適正かを示す基準が必要となるんだよ
不動産が不相応な価格(高すぎたり安すぎたり)することなく、適正な価格で取引されるために設けられた基準。
4つの価格と3つの評価方式で定められる(後出)
宅建独学勉強| #不動産鑑定評価で求める価格とはを フクナビ宅建が解説!
はてな君
不動産鑑定評価ってどうやって決まるの?
いずみん
まずは不動産鑑定評価を求める基準から学んでいこう!
- (原則)正常価格…不動産鑑定評価基準に基づいて、現実の社会経済情勢の下で合理的と考えられる条件を満たす市場で成立するであろう市場価値を表示する適正な価格
- 限定価格…市場性を有する不動産について、不動産と取得するほかの不動産との併合などに基づき、正常価格と同一の市場概念の下において、形成されるであろう市場価値と乖離することにより、市場が相対的に限定される場合における取得部分の当該市場限定に基づく市場価格を適正に表示する価格
- 特定価格…市場性を有する不動産について、法令等による社会的要請を背景とする鑑定評価目的のもとで、正常価格の前提となる諸条件を満たさないことにより、正常価格と同一の市場概念のもとにおいて、形成されるであろう市場価格と乖離することとなる場合における不動産の経済価値を適正に表示する価格
- 特殊価格…一般的に市場性を有しない不動産について、その利用現況等を前提とした不動産の経済価値を適正に表示する価格
いずみん
2の文章そのままで出題されることもある
キーワードは【市場価値と乖離】だよ
いずみん
【法令等による社会的要請を背景】がキーワードだよ
キーワードを中心に内容の理解をイメージして暗記しよう
いずみん
重要文化財などは売買取引等されないけど
不動産価値としての価格は出せるから
【市場性を有しない不動産】なんだよね
宅建独学勉強| #不動産鑑定評価方式とはを フクナビ宅建が解説!
はてな君
方式?
いずみん
不動産の鑑定評価を出す際の方式があるんだよ
不動産の鑑定評価をする際には下記3つの方式で対象不動産の評価を出す(平均で出すのではなく、対象不動産の特性等に応じて複数の鑑定評価を適用する)
- 原価法
- 取引事例比較法
- 収益還元法
宅建独学勉強| #原価法とはを フクナビ宅建が解説!
はてな君
鑑定評価の3つをそれぞれ教えてくれるんだね
いずみん
そう!まずは原価法から!
- 一言でいうと、その不動産を新たにかかるコスト(再調達原価)をもとに、経年劣化や機能の低下(減額修正)を差し引いて価値を求めたか価格(積算価格)
- 適用されるケース
- 建物・造成地・埋立地等
- 適用されないケース
- 既成市街地の土地のみの評価…再調達原価を計算することが困難なため
宅建独学勉強| #取引事例比較法とはを フクナビ宅建が解説!
はてな君
取引事例比較法…
何かを比較って感じだね
いずみん
そうだよ!
文字のイメージから理解につなげようね
似たような物件の過去の取引事例を参考にして、対象となる物件の価格を推測する方法
- 類似物件の取引事例をたくさん集める: できるだけ条件(場所、広さ、築年数など)が似ている物件の過去の取引価格のデータを探します。
- 事情や時期の違いを調整する: 集めた事例が、例えば「売り急ぎで安く売られた」「数年前に取引された」といった場合、その事情や時期の違いを考慮して価格を調整します。
- 地域や個別の特徴を比較する: 対象物件と事例物件の立地条件(駅からの距離、周辺環境など)や、物件自体の特徴(間取り、設備など)を比較し、価格に反映させます。
宅建独学勉強| #収益還元法とはを フクナビ宅建が解説!
はてな君
これって不動産の収益に関係する感じかな?
いずみん
そうだね!そのイメージでいいよ!
将来その不動産が、どのくらい収益をだせるのかを、収益力に基づいて不動産価値を求める方法
いずみん
収益還元法を求める方法には
2つの方法があるよ!
- 【直接還元法】 一定期間の純収益をもとに算出する(通常は1年)
- 【DCF法】 連続した複数の期間で発生する純利益等を合計して算出する(複数年)